SNS(エスエヌエス)は、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略で、意訳すると「社会的なつながりを作っていくサービス」といった感じ。
世界規模の SNS として、Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などがある。
なお SNS は、Social Network Service(ソーシャル・ネットワーク・サービス)や Social Networking Site(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)の略とされていることもある。
いずれにしても、SNS の定義は変わらない。会員登録すると自分の情報を発信できて、他者が発信した情報を見ることができる。知り合いや気の合う人を友達として登録できて、友達の投稿にコメントを付けたりメッセージ交換したりできる。
こうしたことを通じて、インターネット上で人とのつながりを作っていく。あるいは深めていく。それが、SNS。
最初に挙げた 3社のほか、TikTok(ティックトック)や LINE(ライン)、ときには YouTube(ユーチューブ)も大手SNS に含まれることがある。日本発の SNS としては mixi(ミクシィ)がある。
これ以外にも、いろいろな SNS が存在する。
まず、テーマを絞った小規模な SNS がある。地域限定だったり、趣味の仲間だったり、特定の企業や店舗の客だけが参加できたり、内容はさまざま。学生専用といった SNS もある。
あるいは、オンラインゲームの中に、そのゲームの参加者だけが利用できる SNS機能があったりする。逆に、SNS の中で参加できるオンラインゲームもある。
WordPress(ワードプレス)というサイト運営プログラムで作られた Webサイトは、プラグインと呼ばれる追加プログラムを使ってサイト内に SNS を作ることができる。サイトの運営者が、「自分のサイトの中に SNS を作りたい」と思ったら、それを実現することが可能だ。
また、企業内SNS というものもある。社員数が多かったり、営業拠点が分散している企業で、社員間の連絡や交流のために、その会社の社員だけが利用できる SNS だ。
なお、SNS のことをソーシャルメディアということがある。しかし正確には、SNS は数あるソーシャルメディアの一部とされている。
というか、SNS は人と人が交流するサービス、そのための場を表す言葉。これに対してソーシャルメディアは、従来のマスメディアに対してインターネット上の新しいメディアとか、オウンドメディア(企業が所有する媒体)に対して社会的な情報基盤(プラットフォーム)といった意味で語られることが多いように思う。
初稿公開:2005年3月
最終更新:2020年12月
執筆:下島 朗