LED電球とは、発光体に LED(発光ダイオード)を使った照明装置のなかで、従来の白熱電球やハロゲンランプなどの替わりに使えるもの。LEDランプと呼ばれることもある。
一般的には、単に LED(エルイーディー)と呼ばれることもある。しかし本来の LED は、発光体として使われている半導体部品のこと。そして照明器具だけでなく、電子掲示板や信号機、あるいは家電製品の電源ランプなどにも LED が使われている。
また LED は、パソコンやスマートフォン、デジタルサイネージなどの表示装置、あるいは液晶テレビとしても普及している。
LED照明には、LED電球のほかに、直管型蛍光灯に替わる蛍光灯型LED、丸型蛍光灯を使った天井直付け照明に替わる LEDシーリングライト、水銀灯や HIDランプと呼ばれる業務用照明に替わる水銀灯型LED などがある。
LED電球は、既存のソケットに付けて使うことができる。そのため、誰でも買ってきてすぐ自分で付け替えて使い始めることが可能。一方、蛍光灯型や水銀灯型の場合は安定器カットと呼ばれる工事をするか、器具ごと交換する必要がある。
白熱電球から LED電球に交換するだけで、消費電力が約10分の1 になる。そのため、省エネ機器として手軽に利用できる。また、当初は高価だったものの、今は値段もこなれてきている。
なお、口金のサイズは従来の電球と同じで、E39、E26、E17、E12、E11 といったサイズになっている。家庭用なら、E26 か E17 が多いはず。数字は口金の直径をミリメートルで表している。
ただし、店舗で使われているハロゲンランプの中には 100V ではなく 12V 対応のものがあるので注意が必要だ。この場合は、LED電球も 12V 対応のものを選ぶ必要がある。また、調光装置付きの照明器具では調光対応の LED電球を使う必要がある。
初稿公開:2016年3月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗