HV とは、Hybrid Vehicle(ハイブリッド・ヴィークル)の略で、いわゆるハイブリッドカー(ハイブリッド車)のこと。
ハイブリッドは本来、「雑種」とか「混成品」といった意味で、複数の要素を組み合わせたモノ全般を指す言葉。ただし現在、ハイブリッドカーというとガソリンエンジンと電気モーターの2種類の動力で走行できる自動車を指すのが一般的だ。
つまり、1台のクルマにガソリンエンジンと電気モーターが搭載されていて、その一方だけ、あるいは両方で走行できる。
たとえば、走り始めや低速時はモーターだけで走行し、スピードが出てきたら自動的にエンジンに切り替える。上り坂などでは、モーターとエンジンを併用してガソリンの消費量を抑えることが可能。また、エンジンの回転や減速時のエンジンブレーキで電気をつくってバッテリーに充電し、その電気をまた動力として使うことができる。
こうした工夫で、従来のガソリン車より大幅に燃費を良くしているためエコカーの一種として普及している。2019年現在、日本では電気自動車や燃料電池自動車に比べてハイブリッドカーの普及率が高く、エコカーの主流になっている。
初稿公開:2016年3月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗