風力発電とは、風の力でプロペラを回転させて、その力で発電装置を回して電気をつくること。あるいは、そうした技術や設備。風力発電は、再生可能エネルギーのひとつとされている。
風力発電というと、高い塔の上で 3枚の細くて巨大な羽が回っている姿を思い浮かべる人が多いと思う。2016年現在、このようなプロペラ型が主流になっている。しかし実際には、軸(塔)の周囲を縦型のプロペラが回るジャイロミル型などいろいろな形状がある。
また、丘の上に何本も立っている風景を思い浮かべる人も多いと思う。これは、地上風力発電所と呼ばれるタイプ。この他に、海の上に設置する洋上風力発電所というのがある。海上の方が強い風を得やすい。しかし、塩害などの対策が必要となる。
風力発電の最大のメリットは、風さえあれば夜でも発電できること。燃料を燃やさないので、温室効果ガスを排出することもない。一方で、風がやむと昼間でも発電できない。また、台風などの強風時には故障や破損の心配がある。
しかしながら、一度設置すれば長期間(一般に、20年程度とされていることが多い)、低コストで使い続けることができる。また、規模も大小さまざまで、事業計画に応じて選ぶことができる。
初稿公開:2016年5月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗