自然エネルギーとは、自然現象から得られるエネルギー、あるいはそうしたエネルギーから生み出された電気や熱などのこと。具体的には、太陽光、風力、水力、太陽熱、地熱、空気や水の中の熱、バイオマスなどがエネルギー源になる。
こうしたエネルギーは、一般に再生可能エネルギーと呼ばれることが多い。再生可能といった場合は、短期間のうちに再び供給されるといった意味合いだ。しかし今は、自然エネルギーと再生可能エネルギーは、ほとんど同じ意味の言葉として使われている。
現在、多くの国で石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やして電気を作っている。しかし、こうしたエネルギー源は燃やしたら終わり。再び生成されるには何百万年もかかる、といわれる(他説もある)。
一方、太陽光、風力、水力、太陽熱、地熱といった自然由来のエネルギーは使っても減ることがない。一時的に減っても、また自然に供給される。こうしたものを、あるいはこれらから作られた電気や熱を自然エネルギーといっている。
また、エネルギー源として使ったとき温室効果ガス(特に二酸化炭素)を出さない(あるいは増やさない)という点も自然エネルギーのメリットあるいは定義のひとつになっている。
初稿公開:2016年3月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗