移動体通信事業者とは、携帯電話など電波を使った通信サービスを提供している事業者のこと。英語では Mobile Network Operator(モバイル・ネットワーク・オペレーター)といって、MNO と略すことが多い。
より正確には、移動体通信サービスを提供している事業者の中でも、通信回線網をはじめ、課金システムやユーザー管理システムなどサービス提供に必要な設備をすべて自社で用意している事業者を移動体通信事業者という。
実質的に、大手携帯電話会社が該当する。日本では、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの 3社だ。これに加えて、2019年10月、楽天が 4番目のキャリアとして限定サービスを開始した。
なお、UQモバイルは au の、Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンクのサブブランド。つまり、兄弟のようなもので、それぞれ au とソフトバンクの通信回線や設備を使って低価格なサービスを提供している。
こうした自社で設備を持っている事業者のほかに、移動体通信事業者から通信回線網の一部を借りて携帯電話サービスを提供している事業者がある。一般に、格安スマホとか格安SIM と呼ばれている会社だ。こうした事業者は、仮想移動体通信事業者(MVNO)という。
初稿公開:2014年8月
最終更新:2020年4月
執筆:下島 朗