有線LAN は、LANケーブルを使って物理的に接続されたコンピューターネットワーク。
有線LAN のLAN(ラン)は、Local Area Network(ローカルエリア・ネットワーク)の略。LAN は、オフィスや工場、学校や家庭などの複数のコンピューターや電子機器を相互接続してデータを送受信できるようにしたもので、企業などで広く使われている。
パソコンなどの機器を LAN に接続する方法は 2種類ある。
まず、LANケーブルと呼ばれる専用の配線ケーブルで機器と機器を接続する方法。この場合、実際に線があるので有線接続という。
もうひとつは、電波を使って各機器をつなぐ無線LAN。いわゆる Wi-Fi(ワイファイ)だ。こちらは、配線がないので無線接続という。
つまり有線LAN は、LANケーブルを使って有線接続した LAN という意味。現在、もっとも多いのは、ハブやスイッチと呼ばれる集線装置を介して各機器をつなぐ方式。
特に企業では、パソコンだけでなく共有情報を保存しているサーバーや外部との通信に必要なルーター、みんなで使うプリンター(複合機)なども接続されていることが多い。
LANケーブルを使って各機器を接続する場合、一般に Ethernet(イーサネット)という技術が使われている。
なお今は、有線LAN と無線LAN の共存もできる。つまり、オフィスや工場の中、あるいは家庭で、有線LAN でつながった機器と無線LAN でつながった機器の間でもデータの送受信が可能だ。
最終更新:2020年1月
執筆:下島 朗