太陽光発電とは、太陽電池に当たった太陽光を電気に変換すること。この原理を使った発電方式。ソーラー発電ということもある。
太陽電池をパネル状にしたものを、ソーラーパネルという。ソーラーパネルに光が当たると、直流の電気が発生する。直流で動く機器は、その電気をそのまま利用できる。家庭やオフィス、工場などで使う際はパワーコンディショナーと呼ばれる機器で交流に変換する。
太陽光発電で作った電気は、必要に応じでバッテリーに溜めることができる。また、条件を満たせば電気を電力会社に売ることも可能。
現在、太陽光発電というと戸建て住宅の屋根に設置されたパネルや、メガソーラーと呼ばれる大型の発電設備を思い浮かべる人が多いと思う。
しかし実際には、電卓に付いている小さな受光部、道路標識や自動販売機の上に設置されているソーラーパネルなど、小型の装置も多い。また、宇宙を飛ぶ人工衛星でも太陽光発電が行われている。
太陽光発電は、他の発電方式と違って動く部分がない。つまり、発電機を回したり、お湯や蒸気を巡回させる必要がない。そのため、大小さまざまな形態で利用できる。大きくても小さくても、面積当たりの発電効率が変わらないのも特徴のひとつ。
弱点としては、夜は発電できないこと。また、曇りや雨などの日は昼間でも発電量が下がる。そのため太陽光発電は、再生可能エネルギーのなかでは期待が大きくて普及が進んでいる一方で、安定的に電気を供給できないと言われることが多い。
初稿公開:2016年4月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗