再生可能エネルギーとは、永続的に利用できる(と考えられる)エネルギー源、あるいはそうしたエネルギー源から生み出された電気や熱などのこと。具体的なエネルギー源として、太陽光、風力、水力、太陽熱、地熱、空気や水の中の熱、バイオマスなどがある。
現在、多くの国が石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やして電気を作っている。しかし、こうしたエネルギー源は燃やしたら終わり。再び生成されるには何百万年もかかる、といわれる(他説もある)。
一方、太陽光、風力、水力、太陽熱、地熱といったエネルギーは使っても減ることがない。一時的に減っても、また自然に供給される。こうしたものを再生可能エネルギーという。
また、エネルギー源として使ったとき温室効果ガス(特に二酸化炭素)を出さないのも再生可能エネルギーのメリット、あるいは定義のひとつになっている。
なお、バイオマスは木材の残材などから作られたエネルギー源で、燃やして熱を出すことでエネルギーを得る。そのため、バイオマスを再生可能エネルギーの仲間に入れるのは違和感があるかもしれない。
しかし、本来はゴミになるはずの残材を有効に使う、木は数十年で再生する、燃やすと二酸化炭素が出るけど木は成長中に二酸化炭素を吸収して酸素を作っているといったことから、バイオマスも再生可能エネルギーのひとつとして認識されている。
具体的に、何を再生可能エネルギーに含めて、何を含めないかは省庁や団体によってさまざま。したがって、明確に定義することはできない。また今は、自然エネルギーとほとんど同義語として使われている。
初稿公開:2016年3月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗