ファブレットとは、画面サイズが概ね 6~ 7インチくらいの、一般的なスマートフォン(スマホ)より大柄なスマホを表す言葉。
現在、主流になっているタッチ式のスマートフォンの画面は、当初、3~5インチくらいだった。しかし、だんだん大きくなって、今は 5インチを超える製品も出ている。
一方、タブレット端末は画面サイズが 10インチ前後の製品が多かった。しかし、7インチ程度の小型の機種が登場して一定の人気を得ている。逆に、12インチくらいに大型化した製品もある。
今は、スマホもタブレット端末も自分に合ったサイズを選べるようになった。とはいえ、それでもスマホとタブレット端末は使い分けるものという認識が一般的だろう。
こうしたなか、どちらの用途も 1台で済ませというニーズが生まれてきた。そのため、スマホとタブレットの中間サイズで、画面が 6~7インチ程度の製品が出てきた。
そして、こうした製品をファブレットと呼ぶようになった。ファブレットは電話を意味するフォン(phone)とタブレット(tablet)を組み合わせた造語とされる。
実質的には、ファブレットは通常より画面が大きいスマホだと思っていいだろう。画面が大きいと、文字が読みやすく、映像やゲームの画面も迫力がある。しかし、片手で持って操作するのは難しくなる。
とはいえ、タブレット端末よりは小さいので持ち歩きは楽だ。小さなカバンはもちろん、スーツのポケットにも収まる。こうした絶妙なサイズ感が、ファブレットの存在意義だと思う。
初稿公開:2015年1月
最終更新:2019年12月
執筆:下島 朗