トリプルメディアとは、オウンドメディア(Owned Media)、ペイドメディア(Paid Media)、アーンドメディア(Earned Media)の3つのメディア(媒体)のこと。
3つとも、狭い意味で使う場合と広い意味で使う場合で対象になるメディアの範囲が変わったりする。しかし、一般的にはどれもインターネット上のメディアに対して使われることが多い。
オウンドメディアは、狭い意味では自社で運営している Webマガジン(インターネット版の雑誌)やブログのこと。一般的には、公式サイト(ホームページ)、製品・サービス・事業別の Webサイト、メルマガなどを含めてオウンドメディアということが多い。
これらは、自社の方針に沿って制作して公開や配信ができる。そのため、オウンドメディア=自社所有の媒体と呼ばれている。
ペイドメディアは「お金を払う媒体」といった意味で、広告のこと。ペイドメディアも、その会社が希望する情報を発信できる。
本来は、従来の広告(新聞・雑誌・テレビ・交通広告など)もインターネット上の広告もペイドメディアといえる。しかし、主にインターネット上の広告をペイドメディアとして語っていることが多い。
アーンドメディア(Earned Media)は、SNS や通販サイト・飲食店紹介サイト等の口コミ情報(ユーザーの評価)などのこと。意訳すると、「他者によって情報が拡散される媒体」といった意味。
アーンドメディアは、ほとんどコントロールできない。しかし現在、アーンドメディアで拡散した情報が消費行動に与える影響が大きいので、企業は自社製品やサービスの評価に敏感になっている。
見込み客からリピーター(優良顧客)まで、さまざまな段階の顧客に的確に情報発信していくには、3種類のメディア(媒体)を上手に組み合わせて活用することが必要とされている。
そのため、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアの3つを合わせて、トリプルメディアという。
なお、それぞれ別のページで個別に解説しているので、必要に応じて参照してほしい。
最終更新:2020年12月
執筆:下島 朗