テキストメールとは、本文が文字だけの基本的な電子メール(E-mail)のこと。
これに対して、本文中に写真などの画像が入った電子メール、あるいは文字の一部に色が付いていたり、太字になっていたり、大きさが変わっている場合は HTMLメールという機能を使っている。
当初、電子メールはテキストメールだけだった。今も、ビジネス用途やメルマガではテキストメールが主流になっている。
テキストメールの本文中で使えるのは、半角の英数字、全角の日本語文字と英数字だけ。半角カタカナも使えるけど、これは原則として使わないのがマナーになっている。ハイフン(-)やクエスチョンマーク(?)、☆や■などの記号は文字の一部なので使用できる。
一方、本文中のフォント(文字の種類)を変えたり、太字や斜体といった文字修飾をしたり、文字や背景に色を付けるといったことはできない。文字の種類は、受信者が使っている電子メールソフトの設定によって決まる。また、すべての文字が同じ大きさになる。
そのため、メルマガなどでは、記号類を駆使してなるべく読みやすくなるように工夫している。電子メールの最後に付ける署名も同様だ。たとえば、こんな感じ。
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メルマガのタイトル
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●記事の見出し
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メルマガ発信者:しもさん
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最近はあまり見なくなったけど、以前はよく顔文字(フェイスマーク)が使われていた。これも、同じ理由。今は、スマホや SNS でイラスト化された顔文字が使えるし、LINE のスタンプなどが普及しているので、昔の顔文字を知らない人も多いかもしれないけど、代表的なのはこんな感じ。
(^^♪ (^^)/ ( ゚Д゚) (T_T) (>_<) m(_ _)m
最後のは、両手をついて謝っているところ。
さて、単に要件を伝えるだけなら文字だけでもいい。しかし、それでは不便なこともある。そのため、テキストメールに添付ファイルを付けることができる。これは別のページでも説明しているけど、電子メールに画像や資料などを付けて送る機能。
以前は、電子メールは基本的にテキストメールで送るのがマナーとされていた。しかし今は、ほとんどの電子メールソフトが HTMLメールに対応しているので問題になることは少ない。HTMLメールの方が容量が増えるけど、通信速度が上がっているので、これも大きな問題ではない。
そのため、企業が発信するメルマガ等でも HTMLメールが使われていることがある。とはいえ、不特定多数の読者に送るメルマガや、日常的なビジネス連絡は、特に理由がなければテキストメールにしておく方が無難だろう。
最終更新:2020年10月
執筆:下島 朗