タブレット端末とは、スマートフォンを大型化したような持ち運び可能な情報機器。スマートフォンについては別のページで解説しているので、必要に応じて参照してほしい。
一般的なスマートフォンは画面サイズが 4~6インチ程度なのに対して、それより大きいものを「タブレット端末」あるいは単に「タブレット」と呼ぶことが多い。ただし、スマートフォンとタブレット端末の中間サイズの機器をファブレットといって区別することもある。
タブレット端末は、見た目は小型の液晶ディスプレイのようでボタン類はほどんどない。そして、液晶画面に指で触れて操作する。ただし従来のタッチパネルのように単に指先で押すだけでなく、指で画面をこすってページを移動したり、2本の指で縮小拡大の操作ができたりする。
機能的には、基本的に通話できないこと以外はスマートフォンとほぼ同じ。というのも、現在主流となっている基本ソフト(OS)がアップルの iOS とグーグルのアンドロイドで、どちらもスマートフォンと同じもの。そしてアプリも、ほとんどスマートフォンと共用できる。
ただし、ウィンドウズ系の基本ソフトを使った機種もあって、この場合はモバイル型のウィンドウズに対応したアプリを使う。なお、こうしたウィンドウズ系のタブレット端末は、タブレットPC に分類されることもある。
どの基本ソフトを使ったタブレット端末でも、スマートフォンより画面が大きいので、ウェブサイトの閲覧や文書の作成などがやりやすい。ゲームをしたり映像を見るときも臨場感が高い。
通信機能としては、Wi-Fi(無線LAN)に対応した機種が多く、一部に Wi-Fi +携帯電話のデータ通信というモデルがある。会社や自宅など無線LAN がある場所で使うなら Wi-Fiモデルでいい。しかし、外出先でも使うなら携帯電話回線に対応している方が便利だろう。
なお、ここで説明しているタブレット端末とは別に、専用のペンをマウス代わりにしてパソコンを操作したり、グラフィックソフトで絵を描いたりするための画板のような機器があって、これもタブレットと呼ばれている。ただし、機能も用途もタブレット端末とはまったく違う。
初稿公開:2011年10月
最終更新:2019年7月
執筆:下島 朗