ソーシャルメディアとは、人と人が双方向で情報交換したり交流したりできるインターネット上のサービスやしくみのこと。
ソーシャルメディアは一般に、SNS と同じとされることがある。しかし正確には、SNS はソーシャルメディアの一部とされている。
SNS は人と人が交流するサービス、そのための場を表す言葉。これに対してソーシャルメディアは、従来のマスメディアに対してインターネット上に広がる新しいメディアといった文脈で語られることが多い。
そして、SNS だけでなく、ブログや動画共有サイト、Wiki(インターネット上の百科事典)や Q&Aサイト、利用者が口コミや評価を書き込める情報サイトなどが含まれる。かつて流行ったパソコン通信や電子掲示板も初期のソーシャルメディアといえる。
また、トリプルメディアという言葉がある。これは、主に企業が情報発信したり、ユーザーとのコミュニケーションに使っている媒体のことで、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアがある。この 3種類を合わせてトリプルメディアという。
オウンドメディアは、その企業の公式サイト(ホームページ)や Webマガジン、ブログなどのこと。ペイドメディアは、インターネット上の広告だと思っていい。
アーンドメディアは、SNS や通販サイトの口コミ情報などで、ユーザーや見込み客が自由に書き込むもの。そのため企業側では、ほとんどコントロールできない。しかし、こうした情報が購買行動に与える影響が大きいので、企業としては敏感にならざるをえない。
そして、このアーンドメディアの一部としてソーシャルメディアが語られることがある。たとえば、SNS の書き込み、個人ブログの評価記事などが該当すると思われる。
ただ、SNS やトリプルメディアというと、そのサービスや機能を指すことが多い。これに対して、ソーシャルメディアというと社会的な情報基盤(プラットフォーム)という意味があるように思う。
最終更新:2020年12月
執筆:下島 朗