サスティナブルとは、英語の sustainable という単語で「持続可能な」といった意味。本来は、さまざまな分野で使われる一般的な言葉。しかし、特に環境関連では「持続可能な社会」とか「持続可能な発展」といった文脈で使われることが多い。
18世紀後半に始まった産業革命以降、特に 20世紀には大量生産、大量消費、そして大量廃棄の時代が続いた。その結果、私たち人間は資源の枯渇や大気汚染、地球温暖化など、さまざまな地球規模の問題に直面するようになった。
先進国が、これまで通り経済と産業の発展を続けて、途上国が同じように後を追って来たら、ますます地球環境が悪化して取り返しのつかないことになるだろう。
そうした危機感から、今の延長で継続的な発展が可能な社会を目指そう、そういった社会になるように地球規模で考えて行動しよう、といったとき重要なキーワードとして「サスティナブル」という言葉が使われる。
環境問題や経済発展に限らず、実際のところ何かを継続するのは難しい。たとえば省エネ活動にしても、一時的に節電しても、いつの間にか元に戻って無意識に電気を消費するようになりがちだ。
人の意識や行動を変えるのは、なかなか大変なこと。したがって個人的には、既存の製品を順次、消費電力の少ないものや環境負荷の少ないものに置き換えて行くといった現実的な活動が大切だと思う。
初稿公開:2016年3月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗