キャリアメールは、大手携帯電話会社が提供している電子メールの機能。それぞれの通信会社と契約している携帯電話やスマートフォンで利用できる。
具体的には、NTTドコモの @docomo.ne.jp、au(KDDI)の @ezweb.ne.jp、ソフトバンクモバイルの @softbank.ne.jp といったドメイン(アドレス)を使った電子メールサービスがキャリアメールになる。
キャリアとは、別のページでも説明しているように、自社で通信回線や通信設備を持っている大手携帯電話会社のこと。日本では、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルといった会社が該当する。
厳密には、これらの携帯電話会社と契約すると自動的に使えるようになるメールサービスだけをキャリアメールという。スマホ用のメールアドレスでも、追加で取得したものや、格安スマホ/格安SIM のアドレスはキャリアメールとはいえない。
これらは、サービスの成り立ちや、裏にある技術的な理由で別モノとされている。しかし一般的には、こうしたメールアドレスもキャリアメールの一種として語られていることがある。
キャリアメールは、大手携帯電話会社と契約していれば、その間、ずっと使えるし、信頼性が高い。しかし、契約を終了すると使えなくなる。
特に注意が必要なのが、MNP(モバイルナンバーポータビリティ/携帯電話番号ポータビリティ)で携帯会社を乗り換えるとき。電話番号は同じ番号を使うことができるけど、キャリアメールのアドレスは引き継げない。
どうしても、これまで使ってきたキャリアメールのアドレスを残したい場合は、これまで使ってきた携帯会社に最低限の契約を残して、そこに届いたメールを別のメールアドレスに転送する方法がある。しかし、毎月一定のコストがかかる。
最終更新:2020年10月
執筆:下島 朗