「エスイーオー」は普通、アルファベットで SEO と表記する。これは、Search Engine Optimization(サーチエンジン・オプティマイゼーション)の略で、日本語では「検索エンジン最適化」という。
インターネットで何か調べるとき、多くの人が Google や Yahoo! といった検索サイトを利用している。検索サイトを使うと、指定したキーワードを含むページや関連ページが一瞬でリストアップされる。
こうした検索サイト、あるいは検索の機能を提供しているしくみを検索エンジン(サーチエンジン)という。
検索のあと、普通は検索結果の上位に表示されたページから見ていく。数千件、数万件の検索結果があっても、ほとんどの人は最初の数件、多くても 10~20件くらいしか見ないといわれている。
つまり、自分のサイト(ホームページ)が検索サイトで上位にリストアップされれば、それだけたくさんの人に見てもらうことができる。しかし、下の方だとほとんど見てもらうことができない。
そのため、インターネットで情報発信している人、会社や製品の PR をしている人、通販サイトを運営しているような人たちにとって、検索結果の上位に入ることは極めて重要だ。
検検索エンジンは、クローラーと呼ばれるプログラムで世界中の Webページの情報を自動的に集めている。そして、その内容、キーワードの位置や出現回数、外部からのリンクの数、サイト自体の構成などによって独自に順位を決めている。
そのため、検索エンジンに合った形式で Webページを作ると表示順位を上げることができる。そのように、サイトや Webページの作り方を工夫すること、あるいはそのためのノウハウを SEO という。つまり、自分のWebページを「検索エンジンに最適化させる」といった意味。
SEO の第一歩は、どんなキーワードで検索されたとき上位に表示されたいか考えること。そして、検索エンジンに好まれる形式でサイトを作ること。検索サービスが一般化したころから、さまざまな SEO の手法が取りざたされてきた。そうしたノウハウを提供するコンサルタントも多い。
しかし、過剰な SEO 対策や不適切な手法に対処するために、そしてより適切なページを上位に出すために、検索エンジンの運営者は予告なく評価ルールを変える。そのため、上位に出ていた Webページが、ある日突然、順位が下がるといったことがたびたび起きている。
初稿公開:2005年9月
最終更新:2020年6月
執筆:下島 朗