エコカーとは、エコロジーな自動車(car)という意味で、従来より大幅に燃費のいいクルマ、あるいは排気ガス(有害物質)や二酸化炭素(CO2)を出さない、または排出量が少ないクルマの総称。
具体的には、信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に止める(アイドリングストップ)といった工夫でガソリンの消費量を抑えたガソリンエンジン車、排気ガスに含まれる有害物質を大幅に減らしたクリーンディーゼル車、電気でモーターを回して走る電気自動車(EV)、ガソリンエンジンと電気モーターの両方で走るハイブリッドカー(HV)、燃料電池でつくった電気で走る燃料電池自動車(FCV)などがある。
さらに、実例は少ないものの、LPガスやエタノール、水素などを燃料にして走るクルマもエコカーの仲間とされる。あるいは、太陽光発電で走るソーラーカーが市販されれば、これもエコカーに含まれるだろう。
といっても、エコカー自体に固定的な定義があるわけではない。また、同じようなカテゴリー(概念)として低公害車という考え方もある。ただし、たとえば平成21年から実施された、いわゆる「エコカー減税」などの際は適合車種を選定するために基準が設けられている。
初稿公開:2016年3月
最終更新:2019年5月
執筆:下島 朗