2018年12月2日、東京都立川市の国営昭和記念公園・花みどり文化センターで「森の音フォレストドームお披露目会」が開催されました。
このイベントは、間伐材を使った小型ドーム『フォレストドーム』を手がける北村淳建築設計事務所と、森の音を届けるサービス『Forest Notes』を展開している株式会社JVCケンウッド・デザインのコラボレーションで生まれた、『森の音フォレストドーム』を紹介し体験して頂くために企画されたものです。
両者の出会いは、2016年のウッドデザイン賞受賞展でした。受賞作品として『エコプロ2016 ~ 環境とエネルギーの未来展』に展示されたフォレストドームと Forest Notes が意気投合しました。
以前、Forest Notes は森の音の配信だけでなく、木が振動して音が出る箱形のスピーカーを販売していました。そして、木の振動で音が出るならフォレストドーム自体から音を出せるのではないかということで、森の音フォレストドームの開発が始まったそうです。
フォレストドームは多摩産材を使っていることから、奥多摩の森の音を伝えたいということで音をとれる場所を探したそうですが、なかなか条件があう場所がなく苦労したそうです。そんななか、奥多摩町議会議員の協力で東京農業大学の演習林にマイクを設置できることになりました。
また、製品の開発面でも試行錯誤が続き、特にドーム内側に搭載しているエキサイター(振動機)は最適なサイズや厚みを探って何度も実験を繰り返したとのこと。そして、約2年を経て森の音フォレストドームがカタチになり、今回のお披露目会へと続いています。
開発の経緯を報告するフォレストドーム開発者で建築家の北村淳さん。
なお、今回のお披露目会は、クラウドファンディングによって資金調達されています。そして、この会は招待制で、森の音フォレストドームの開発関係者やクラウドファンディングで一定額以上を支援した人だけの参加となりました。そのため、会場内でゆったりと森の音フォレストドームを体験することができました。
森の音フォレストドームの中にいると、本当に森のなかにいるような臨場感があります。鳥の声がする方向や距離感まで、はっきりわかります。また、フォレストドームが発する木の香につつまれて、とても快適でした。
以下の動画で、ぜひ体験してみてください。ドームを構成している木材自体が音を出しています。画面を動かして、360°見ることができます。
森の音フォレストドームは、リアルタイムで森の音の再生が可能です。今、この瞬間の森の音を聞くことができます。ただ、そうすると沢の音、風の音、ときには飛行機の音なども聞こえてきます。そのため、この動画では夏の朝に録音した音源を使用しています。
※ボリュームを上げてお楽しみください。
■イベント名:森の音フォレストドームお披露目会
■日時:2018年12月2日(日)
■会場:国営昭和記念公園・花みどり文化センター
■主催:森の音フォレストドーム展実行委員会
■共催:とうきょう森林産業研究会
■後援:奥多摩観光協会、東京農業大学、株式会社キューブデザイン
■協力:株式会社JVCケンウッド・デザイン、株式会社東京チェンソーズ
■フォレストドームの紹介記事
森と都会を結ぶ、間伐材の小型ドーム。
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