電気代はもちろん、交換の手間も大幅に削減。
東京都八王子市の医療法人社団CSDS ななくに歯科様は、年中無休で夜10時まで営業、しかもスタッフ総勢50名という大型歯科医院です。営業時間が長く建物が大きいため光熱費がかさむばかりでなく、頻繁に蛍光管の交換が必要でした。実際、LED化のご相談をいただいたときも、開業5年目にもかかわらずバックヤードの蛍光灯が一部不灯の状態になっていました。
そこで、消費電力が少なく寿命の長いLED照明に交換することを検討。今回は、既存の器具を活かして蛍光管だけLEDに交換しました。
院内研修の合間に短時間で交換工事を実施。

交換工事のようす
ななくに歯科様は、一般的な40W型蛍光灯と、いわゆるスリム管を内蔵した特殊な照明器具、白熱電球を使った照明器具が混在しています。その中で今回は、40W型蛍光灯14本を先行して交換することにしました。白熱電球は、工事不要で誰でもLED電球に交換できるため、使用している電球の一覧を作成してお渡しし、院内スタッフが順次交換を進めています。
さて、一般の蛍光灯をLEDに交換する際は、安定器カットと呼ばれる配線工事が必要です。14本分の工事自体は難しくないのですが、問題は作業時間でした。年中無休のため、当初は診療終了後の夜間作業を検討しましたが、たまたま院内研修のために夕方まで診療を休む日があったので、それまでの時間内で一気に配線および交換工事を完了させました。
LEDは「長時間使っていても安心感があります」(院長)
交換前に最も気にされたのが、LED照明の明るさと光の質でした。なかには、LED照明は暗いとか、光が直線的で目が疲れる気がするという人もいます。今回、LED化したななくに歯科様のバックヤードは、スタッフが治療の準備やカルテの記入作業を行う重要な場所。そうした業務に支障が出ると大問題です。そのため、必要十分な明るさがある器具を選択しました。結果、その後の業務に何ら支障がなかっただけでなく、LED化したこと自体すぐに意識されなくなったようです。

院長の深沢先生
院長の深沢先生は、「LEDにしたことで、長時間使っていても安心感があります」と言っています。消費電力が減るだけでなく、約4万時間という長寿命のため、長いあいだ交換工事が不要で安定的に使用できる点が評価されたのでしょう。またLED照明は、発熱量が少ないためエアコンの効率が良くなる、虫が寄りにくいといった点も、快適さと清潔さが求められる医療施設に適した設備といえます。
- 導入器具および本数:蛍光灯型LED照明18Wタイプ×14本
- 導入時期:2013年3月
- 電気代節約の見込み:約4万5000円/年
- 施工事業者:アクト株式会社 八王子営業所
- この施設の見学:可
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取材時期:2014年8月 取材・執筆:下島 朗