※この施設は閉館しました。
レインボーブリッジを見ながらバーベキュー。
東京・お台場のアクアシティお台場は、レインボーブリッジが間近に見える大型ショッピングモール。その屋上に、手ぶらでバーベキューを楽しめる TOKYO BBQ アクアシティお台場店があります。この店のアイコン兼サインとして、2016年からフォレストドームが活躍しています。
TOKYO BBQ はアクアシティお台場の15周年記念にあたり、新たな集客コンテンツとして企画され、2015年7月に開業しました。運営会社は、株式会社エンキューブ。この会社は、飲食店向けコンサルティングとプロモーション、そして直営店の運営を行っています。TOKYO BBQ も、そのひとつです。
キーワードは”グランピング”。グラマラスキャンピングの略で、何も持たずに来てもキャンプ道具が揃っている、高級ホテルを利用するように手軽かつゴージャスにアウトドアを楽しめる、といった意味です。
エンキューブのCOO・青木昭人さんは「日本ではキャンプというと宿泊を伴うイメージで、日帰りだとデイキャンプといいます。しかし元々は留まるという意味で、2~3時間アウトドアを楽しむのもキャンプ」といいます。そして「アーバンアウトドア、都会でキャンプを楽しんでほしいというコンセプトでバーベキューができるスペースを提案した」そうです。
見たことのないデザイン、店のアイコンになる。
青木さんとフォレストドームとの出会いは、2016年4月の「アウトドアデイジャパン東京」でした。2001年から毎年、代々木公園で開催されている国内最大級のアウトドアイベントで、会場内に展示されたフォレストドームを見て TOKYO BBQ への導入を即決したそうです。青木さんは「見たことのないデザインで、店舗に置いたらカッコイイと思いました」といいます。
TOKYO BBQ に設置されているフォレストドームは、基本フレームにテントをかけて、一部に壁を付けたタイプ。さらに、TOKYO BBQ の電飾を追加した特別仕様です。実際に設置してみると、お客様の目を引くアイコン的な役割を果たし、写真撮影に最適なフォトジェニックな場所として活躍しているとのこと。
海に近いビルの屋上ということで風が強い場所ですが、台風にも耐えたそうです。しかし、布製のテントは設置2年目を迎えるにあたって張り替えられました。とはいえ「テントは消耗品、むしろお台場の強風によくもった」と青木さんはいいます。なお、希望があれば店舗フロントに使う耐候性の強いテントを付けることも可能です。
店舗を利用しなくても、見学も撮影も自由にどうぞ。
タイトル写真は、向かって右がフォレストドーム開発者で建築家の北村淳さん、中央がエンキューブCOOの青木さん、左が店舗スタッフの佐藤さん。TOKYO BBQ は今年が3年目(取材時)で、10月末まで営業の予定。認知度が上がってきて、利用者が増えているそうです。
見学は、アクアシティお台場の営業時間中なら特に制約はありません。TOKYO BBQ の利用は下記 Webサイトからの予約制ですが、フォレストドームを見るだけなら好きな時間に来て、写真を撮るのも構わないとのことでした。
フォレストドームは「都会と森をつなぐ」という想いのもと、東京西部・多摩地区で採れた間伐材で作られています。TOKYO BBQ での採用は、東京ベイエリアと奥多摩の森をつなぐ、正にコンセプト通りの好事例といえるでしょう。
●店舗名:TOKYO BBQ アクアシティお台場店
●運営会社:株式会社エンキューブ
●所在地:東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場7階(屋上)
●フォレストドーム開発元:北村淳建築設計事務所
●設置:2016年7月
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★フォレストドームの事例は、以下の記事でも紹介しています。
森と都会を結ぶ、間伐材の小型ドーム。
取材時期:2017年6月 取材・執筆:下島 朗